11月12日付一般投稿欄「すごいの見つけた」で、北海道6区の
わが党候補者が比布町でダントツの票を得たと、投稿者の
一郎さんが驚いておられます。私は比布から40kmほど北に住んで
おりまして、選挙区も同じですから、若干ご説明します。
候補者だった中野よしのりさんは、比布町内に30町歩の耕地を
もつ大規模営農家であり、また朴訥で飾らない人柄であり、
演説もなかなかしみじみとしていて聞かせます。
最近、農業の労働現場にも外国人(「中国人研修生」という名の
安価な労働力)や派遣会社などが進出し、中野さんの農場でも
彼らを受け入れ、それで中野候補自身が青年の雇用問題の深刻さを
考えた、というくだりの話は、地味ですが実感がこもっていて、
中野候補に私も好感を持ちました。ただいかんせんブルヂョア
政治家向きではないので、選挙区全体では得票が伸びません
でしたが、彼の人間像を直接知っている比布町民は
こぞって投票したという事なのです。
申し添えておくと、比布町というところは以前も、白鳥事件
(1952年)の被告・村上国治氏を、町を挙げて救援活動するなど、
社会運動の基盤はあるところです。
全体の選挙結果について私にはあまり語る言葉もありませんが、 中野さんのような町長にもなれる人材を国政選挙の「捨て駒」に してしまい、他方で自分たちは「時間がなかった」などと 言い訳している党中央幹部には呆れるばかりです。 私は党員ですが、党中央のやることはいよいよつまらなく なってきましたね。