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闘いの再構築に向けて

2003/11/10 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

やはりというか私たちが危惧した通り、いやそれ以上に情けなく悲しく、本当に厳し い選挙結果となってしまった様に思います。
小選挙区は壊滅、比例区でも予想以上の敗北、所謂惨敗だったと思います。
そして土井たか子さんすら敗北した。
このサイトでも既に体制を整えて来年の参議院選挙にー、との意見も出ています。
しかし客観的に見た場合それまでは待てない、「情勢が許してくれない」「と言う冷 酷な現実に私たちは晒されているのではないかと考えています。
失敗した場合、同じことを繰り返したら更に失敗を重ねるしかない、例え不破中央が 新しい綱領をこの選挙結果を考慮し修正したとしても、参議院選で何か展望が出てく るかと言ったらウソになります。
基本的にはそれこそ共産主義、社会主義さえ投げ出して体制に資本主義に擦り寄って 労働者階級を敵の手にゆだねることに何の疑問も持たない彼らに、また新しい綱領に 何かを期待することは出来ないからです。
思い出してください、まだ共産党が選挙で後退を強いられていない頃、不破さん志位 さん達は喜び勇んで経営者の講演会に参加し、資本家にも得意げに優しい「スマイル 共産党」を売り込んだではないですか、これが選挙での彼らの冷徹な共産党への回答 なんです。
資本に対しチョツトでもすきを見せたらすぐにつけ込まれます。
また人々に若干の差を大きく強調して「民主党とはこれだけ違う」と主張しても基本 的考えが同じものであれば民衆の支持は得られないし、投票もしてくれません。
今回の選挙で共産党と社民党の主張がいかに似通ったものであったことか、だから投 票に行った人は民主党に入れたし、何の違いも見出せなかった人は投票にすら行かな かったのです。
多少小雨とか曇りで肌寒い日だとしても、投票率が上がらなかったのはこの選挙環境 のリアルな現実的反映です。
深刻な年金問題、失業・リストラ、ますます悪化雇用する雇用条件、生活不安、消費 税、イラク派兵、教育基本法改悪攻撃、そしてより近づいてきた改憲、これら課題が 山のようにある、選挙で勝った小泉はますます攻勢を強めるでしょう。
これらは決して党利党略で考えるべき事ではなく、労働者の生活実態のしっかりした 確認と、闘いの現実の中で見出して肌で感じながら積み上げて行動して行くしかあり ません。
呻吟する労働者の現実を見据えないで、何が綱領の改定なのでしょうか?
経団連奥田ビジョンによって現実に労働者が分断され、差別支配され、解雇・首切り されようとしている時、労働者には団結して闘うこと、それしかしかないのです、そ れこそ小異を保留して大同団結して闘う道しか残されていないのです。
大幅な賃下げを受けながら何にも出来ない労働組組合に、それに対し有効な闘いを提 示しない前衛党(もう死語?)に従う人はいません。
当分「選挙」はやめて態勢作りに、地道な人づくりに励んでいくしか残された道はな いように思います。
そして韓国やアメリカそしてイギリス、スペインの闘う労働者に学び連帯して行きま しょう、確かに余りにもムシのいい話しですが、後進国(日本の事です)はこれら労 働先進国に十分学ぶべきなのではないのでしょうか?
これらの国には日本共産党のような巨大な前衛政党は存在しないが、労働運動が労働 者自身の闘いとして懸命に、時にはアラブ、ムスリム人民のイラクやパレスチナの人々 の闘いに優るとも劣らない質と犠性(自決者、焼身自殺者)を持って闘い取られてい ます。
果報もタナボタも待っていてはやって来ません、動くしかないのです、ストやゼネス トをイラク派兵阻止でも労働条件改悪阻止でも掲げて闘うしかないと思います、今は 黙っていても賃下げが、リストラ攻撃が掛けられる社会なのだから積極的に「墓堀り」 を労働者の責任でやるしかないのです。
韓国の闘う労働者に学びましょう、アメリカやスペインの闘う労働者に学んで行きま しょう!
日本共産党が「一桁政党」に転落した翌日の朝にー。