今回の総選挙を分析してみたのですが、参院埼玉補選直後の10月27日にバッファー・プレーヤー氏が懸念しておられたことが起きましたね。
Ⅰ.(当選した自民党候補の得票)≦(次点の民主党候補の得票)+(落選した共産党候補の得票)となった小選挙区が北海道や東京や大阪などを中心になんと42区、
Ⅱ.(当選した自民党候補の得票)≦(次点の社民党候補の得票)+(落選した共産党候補の得票)となった小選挙区が兵庫と沖縄の2区、
Ⅲ.(当選した公明党候補の得票)≦(次点の民主党候補の得票)+(落選した共産党候補の得票)となった小選挙区が神奈川や大阪を中心に8区、
Ⅳ.(当選した保守新党候補の得票)≦(次点の民主党候補の得票)+(落選した共産党候補の得票)となった小選挙区が愛知県に2区、それぞれあったようです(急いで分析しましたので、若干の計算ミスは勘弁してください)。
どうして自民党政治を終焉させるという大義のために小異を捨てることができないのですか? ネット世界の支配者である、いわゆる“2チャンネラー”のみなさんのなかには、『実は、自民党・公明党勝利の立役者は共産党だ』なんて、馬鹿にする人もいるんですよ。
ここまで言われて、供託金を没収されるためだけに立候補させるような愚を延々と続けるつもりですか?
それに、事実上当選の見込みのない泡沫候補のみなさんの気持ちを党幹部の方は考えた事があるのでしょうか?
私は、学歴・経歴万能主義者ではありませんが、党組織が弱く、当選の見込みのない地方で立候補しているみなさんと党幹部は別の人種じゃないですか? 実はおさななじみが今回の300人の立候補者の一人でしたが…わかるんですよね。扱いが違うって、私の友人は高卒です。東大出身の志位さんや京大出身の吉井さんや阪大出身の大森さんのように旧帝大卒のエリートの方々は、法定得票をクリアすることが確実な小選挙区から出馬して、比例選でも上位にランクされ、落選した場合の生活保障も、ちゃんとしているじゃないですか。天皇制を嫌う共産党が旧帝大の出身者を優遇することを奇異に感じる私はヘンですか? 国鉄の機関士あがり(?)の金子満広さんあたりが幹部にいた頃の共産党なら、小選挙区でも勝てるかも知れません。だけど、今は無理でしょう。
公明党が自民党とやっているように、小選挙区は民主党に票を回すから、比例選では共産党に民主党支持者の票を回せよ…。これぐらいの柔軟性とずる賢さを持ち合わせ、人間的魅力のある指導者、たとえば、ユーロ・コミュニズムを提唱した旧イタリア共産党のベルリングエル氏のような指導者が党幹部に登場したら、共産党は甦るでしょう。
乱筆乱文をお許しください。