各種マスコミでは15議席前後と予想されていたので「まあそんなもんだろうな」と思っていたのだが、開けてビックリ何とやらである。
思えば1998年参院選で800万票超の得票を得たあたりが、蝋燭の火が燃え尽きる最後の灯火だったのかもしれない。
冗談はともかく(あながち冗句とは言い切れないが)、あの選挙後党中央は「政権」などと言うことを大真面目に語って来た。
あれで日本の自由主義者たちは引いてしまった。党員さんはともかく、我々自由を愛する者から言わせてもらえば、共産党に「政権」などまったく期待していないのである。
ましてや昨今TV画面では(特にテレビ朝日)「これでもか、これでもか!!」と北朝鮮=共産主義の無残な姿が連日曝け出されている。
党中央がいくら「日本の共産党は違うんだ」と叫んでみても、拉致事件で頑張っていた兵本達吉さんを除名処分にしてしまうなど、これでは北朝鮮の片棒を担いでいるのではないかと疑問を持ってしまうのは仕方なかろう。
また共産党を擁護していた青木雄二さんの逝去に対しても、あれだけ党の宣伝物に氏を利用しておきながら、日曜版には何の功績を讃える記事も見当たらなかった(日刊紙は購読してないので不明)。
ちなみに新社会党はHP上で氏の逝去を悼む記事を掲載している。
仕上げは総選挙直前になって「真の野党らしい野党は共産党だけ」と言い出したことである。おいおい、つい数年前まで「政権」を言ってた党が今度は方向転換かよ……と思わず失笑してしまった。
まあまた次の選挙では捲土重来、15議席くらい行くだろうなどと楽観的に考えない方がいい。
科学の党がいつの間にか「場当り主義」になってしまった憂慮の観を深くする。
今回共産党の凋落ぶりに一番脅威を感じているのは他ならぬ公安調査庁かもしれない。なぜならば共産党がなくなること=自分たちの存在意義をも問われるからである。
今回の結果は1950年・レッドパージで35議席→0議席に転落した以上の未曾有の危機である。
あの時分はマッカーサー元帥による力による抑圧だったが、今回は民主主義下で行われた選挙で国民が共産党に「NO」をつきつけたのだから。