ヨタローさん。初めまして。
私の拙い投稿をお読み頂きまして、有難うございます。私も、まったくの素人であ
り、たまたま、縁あって、党に入っているというだけとご理解して頂ければ、よろし
いかと存じます。
ヨタローさんの社会主義や共産主義に対する考えは、私の考えるところと、ほとん
ど同じだろうと感じました。
ある方々は、マルクスの「これまでのすべての社会の歴史は、階級闘争の歴史であ
る」といった共産党宣言第一章の冒頭の言葉をもって、細かなことにより否定された
りすることもありますが、私の感覚から言えば、それは、それほど間違いだとは言え
ないと思っております。
歴史を大きく、眺めれば、やはり、これからの方向は、どうしても、共生の社会へ と向かうべきものだろうと考えます。
それは、環境問題、人口問題、それらと密接に関わる食糧問題など、アメリカを始
めとする帝国主義国の思うがままには、どうしても行かなくなる時期に、世界が入っ
てきているという認識を、私を含めて、多くの方々が思われていることからも、言え
るのではないでしょうか。
それこそ、地球温暖化などの問題には、アメリカの国民だけ影響を受けないなどと
いうことはないでしょう。
しかしながら、京都議定書という名の国際条約を、アメリカ、ブッシュ政権は、批
准しようとせず、石油・軍事関連産業などと一体となって、「グローバリゼーショ
ン」「単独行動主義」なるものを、推し進めています。
そして、その実体は、NHKでも放送されていました「戦争ビジネス」とさえ言わ
れるものとなっています。
そうした、「共生」の考えとは、あい反する「力尽く」の行為は、長い目で見れ
ば、いつかは、必ず、敗北するであろう、と考えます。
しかし、それまでの間に、また、どれだけの血が流れなければならないのか、を考
えると、暗澹たる気持ちに陥ります。
そして、今日(11/30)、とうとう、日本人大使館員が、二人、殺されてしまいまし た。
まだ、詳細は、判っておりませんが、「テロ」の可能性が高いと言われておりま
す。また、それと同時に、ヨーロッパのマスコミでは、「ゲリラ」「レジスタンス」
という呼び方が多くなってきており、「テロ」と報じているのは、日米両国ぐらいで
ある、という言い方もしておりました。
いずれにしても、お二人の方が亡くなられたということは、まぎれもない事実で
す。
小泉総理は、それでも、「テロ」に屈せず、彼らの「遺志」をついで、「イラク復
興」を進める、という旨の発言をしていました。
私には、ほんとうに、以前、獏さんに話しましたように、「大東亜共栄圏、大東亜 共栄圏」という美名の下で、アジアを侵略していった事実と、重なってしまいます。 これが、ほんとうに、日本の「国益」なのかと、どうしても、考えてしまうのです。
今朝の番組で、高野孟氏の「状況が変わった中で、自衛隊の派兵は、イラク特措法 に反するんじゃないか」といった旨の、極めて「まともな質問」に対して、田原総一 郎氏は、「そんなことは、どうだっていい!!」と明言し、質問を遮ったのです。
私は、このことに、恐ろしさを感じました。
日本のマスコミは、戦前から、何にも学んでいないのか、と。
あの、終戦直後の「反省」は、一体何だったのか。「法治国家」とは「文民統制」
とは、一体何なのか。一体何のためにあるのか。
自公連合の決めた「法律」さえ、「どうだっていい」のなら、国民は、みんな、法
律なんて、「どうだっていいんだ」ということになってしまいかねない。
このような発言が、番組の中で、堂々と、語られ、誰も止める者、諌める者がいな
いのです。
私は、「テレビ朝日」に抗議の一報を送りました。
前置きが、長くなってしまいました。お尋ねに答えなければいけませんね。
>愚等虫さんのいうネオマル弾圧とか粛清は権力を取っていない日本共産党にでき るはずが無いし、無縁のものと思います。
ここでいう粛清とは、もちろん、「強制収容所送り」「銃殺刑」などという意味で
はありません。党内論議の禁止。各種の処分。除名、除籍等、という意味です。
前回大会のとき、規約の全面「改正」があったのですが、それについては、ここ
「さざ波通信」の既刊第16号「国民主義的改良主義への変質と統制強化の二重奏
――規約改定の意味 」や、過去の特設欄などを参照されれば、また、いかに改悪さ
れたかについても、ご理解できるものと思います。
確かに、「自由と民主主義の宣言」は、国民に対する約束です。
しかしながら、党中央は、前にも書きましたが、「国の制度と一政党の制度は、異
なっていて当然である」という一般論を「普遍化」し、本来、普遍的であるべき自由
と民主主義を、党内においては、極端に制限し、歪曲しています、と述べた通りなの
です。
党員は、国民ではないのでしょうか…。
私は、可能な限り、公表されている党関係の資料、赤旗、前衛、党史、マスコミ、 インターネット等を、自ら調べ、発言するように努めております。ただ、最終的に判 断する際、断定していない部分について(~そうです。等)は、私や他の党員たちの 情報、経験、その他の事柄を、総合して判断しております。
高橋彦博法政大学教授の除籍のいきさつなどは、先生ご自身の「窓22号」(窓社、 1994.12)に掲載された
「日本共産党中央委員会御中
過日、一九九四年五月一九日、私は東京都委員会から、五月一二日付けの決定とし て、党規約第一二条により除籍すると言い渡されました。理由は、昨年、窓社から刊 行した私の著書『左翼知識人の理論責任』が日本共産党を誹謗し中傷し攻撃している ことにある、とのことでした。……」
から始まる告白論文等が、宮地健一氏のホームページの
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/takahasi4.htm
に、掲載されております。ぜひ、御参照下さい。
また、03/11/17付けで投稿されています「ぶどうちゃん」は、ここ「さざ波」での
投稿で、すったもんだの挙句、離党しようとしたのですが、党は、離党を認めず、除
籍処分とされてしまいました。
現規約によれば、「第十一条…いちじるしく反社会的な行為によって、党への信頼
をそこなった党員は、…除籍することができる。」というものです。
ヨタローさんもご存知でしょうが、ワイドショーに、よく出ておられる、オーム事 件で有名な有田芳生さんも、先に述べました様に、除籍です。「いちじるしく反社会 的な行為」をした人が、毎日のように、テレビに出られるものなのでしょうか。
なお、除籍された人は、「赤旗」紙上で取り上げられる場合、呼び捨て扱いでし
た。とても「ヒューマニスト」の党とは、私には、思えません。
「さざ波」編集部の皆さんもそうでしょうが、私達は、党内においても「自由と民
主主義の宣言」が、真に生かされるようにとの想いから、可能なあらゆる方法で、
「民主化」を要求しています。
お二人とも、ホームページを開いておられますので、お確かめ下さい。
(エール)ぶどうちゃん。先日、ホームページに行ったよ!! 元気そうで、安心し ました。
失礼しました。
ヨタローさんの「その自信はないのですか。」とのお尋ねですが、残念ながらと申
しましょうか、その自信もありませんし、私の環境は、それを許さない状況にありま
す。始めに述べましたとおりです。
辞める、辞めないということに関しましては、ここ「さざ波」編集部の皆さんが、 このサイトを開設されておられます趣旨とほぼ同様ですが、私は、それ程、確信的な 党員ではありません。
これほどの惨敗を喫しながら、責任を取ろうとせず、「正しい」と言い続ける中央
には、ほとほと呆れ返ってしまいますが、いろいろあっても、長壁さんのように、
「これではいけない」という想いから、警鐘を鳴らし続けておられる方々の姿勢に、
私は、共感を覚えるものです。
私は、先の投稿にも書きましたが、近年の、中央指導部による無原則な方針転換、
特に、天皇制に関して、心に重石を抱きながら、踏みとどまっている、というところ
でしょうか。
党と中央指導部は別物と考えて頂きたいと思います。それは、小泉日本政府が、イ
ラク派兵を強行しようとしていることに、反対している日本国民がいることと似てい
るのかもしれません。
もちろん、ただ、党と書いても、中央の意味で使うことはあります。日本と言え
ば、日本政府を表すことがあるようにです。
このような想いで、私は、編集部の皆さんに、敬意をもって、拙い文章ですが、投 稿させていただいているしだいです。
ヨタローさんの、前の投稿も読ませていただきました。
ヨタローさんは、ご友人が、投票してくれたそうで、よかったですね!!
―連帯の気持ちを込めて―
愚等虫