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一般投稿欄

憲法9条とイラク派遣

2003/12/28 百家繚乱、50代、事務員

 私は、一般論としては、自衛隊の海外派遣に反対じゃない。
 これだけの経済力を持った社会であるならば、当然、しかるべき責任があると考えるべきだ。
 もし、憲法上の理由で、この責任を果たせないならば、憲法を改正するのが筋である。
 しかし、本来、この地球上に軍隊などと言うものは、必要がない、と考えている。
 高度に発展した情報社会で、国境線をめぐって戦争することは、実に馬鹿げている。
 日本国憲法が古いのじゃなく、世界が古いのである。
 従って、私達日本人は、この素晴らしい、先見の銘に満ちた憲法を守り続けた方がいいと思う。
 だが、世界はまだ、旧時代で生きているのだから、ある程度、拡張解釈で世界の要請に合わせるのは、間違った選択だとは思えない。

 ところで、私は、イラクへの自衛隊派遣には反対であるが、憲法9条を盾にとって、反対する議論には反対だ。
 もし、日本という社会が、国際的な責任として、イラクに自衛隊を派遣する責任があり、しかも、憲法9条のせいで、その責任を果たせないないとするならば、私は、憲法を改正すべきだと思う。
 憲法は、あらゆる法の上にたち、憲法違反は、すべて違法行為となる。
 憲法9条は、今回のイラク派遣でも、死文化しないだろう。
 或いは、死文化させない闘いが必要だとも思う。
 保守勢力が、憲法改正を求めていること自体が、死文化していない事を示している。
 この憲法を守るためには、ある程度の拡張解釈の余地が必要だ。
 イラクに自衛隊を派遣する事が、国際的な責任として、果たしてあるのか? という視点から、議論すべきだと考える。
 憲法が先にあり、という議論をすれば、「じゃあ、憲法を改正しよう」と言うことになるのじゃないだろうか?