ハート・オブ・ゴールド様
拙論へご意見ありがとうございます。まず公平な判断をするために、今年の総選挙当時の共産党の
主張および関連する特集記事を転載します、つぎに、赤嶺議員と小泉首相の論戦を私の聴取メモでつ
けます。(長くなってすみません)
確かに、総選挙当時の共産党の主張の文言に「米軍撤退」はありません。しかし、米英軍の占領に
反対と書かれております。「米英軍による占領」と「米英軍の駐留の是非」とが関連しないことで
しょうか?さらに、赤嶺氏の述べるような、「治安維持の責任は米軍が負う」という主張はありませ
ん。ご指摘のような「レジスタンスはテロ容認と受け取られる危険性」については、私も同感です。
今後のご議論をさらに期待いたします。
総選挙当時の共産党の主張
2003.10.8の共産党の総選挙に向けての政策
(1)イラク派兵に反対し、「海外派兵国家」の仕組みづくりをやめさせる……アメリカの不法なイラ ク占領支配を支援するために自衛隊派兵を強行すれば、イラク復興支援に結びつくどころか、混乱を さらに長引かせ、日本はとりかえしのつかない道に足を踏み入れることになります。イラクへの自衛 隊派兵はきっぱり中止すべきです。アメリカの占領費負担もやるべきではありません。
日本共産党は、憲法9条をまもる立場で、「海外派兵国家」の仕組みづくりをやめさせ、有事法制 ・海外派兵法の発動を阻止するために、国民のみなさんとの共同をつよめます。
(2)国民の利益と世界の公理にかなった自主外交に転換する……イラク戦争は、国連の「平和の ルール」にたいする正面からの挑戦であり、破壊です。アナン国連事務総長も、米英の先制攻撃を 「国連憲章の原則への根本的挑戦」だと批判しています。巨大な軍事力にものをいわせるアメリカの 横暴勝手な世界戦略を許さず、「国際紛争の平和的解決」「武力の行使・威嚇の禁止」という国連の 「平和のルール」にそった国際秩序を築き上げる課題は、国際政治と国際世論が直面する重要課題で す。
2003.10.24づけしんぶん赤旗 イラク派兵特集
共産党(は)
平和憲法守り抜き 派兵に反対します
イラクへの派兵は、地上の戦闘地域に戦後はじめて自衛隊を送りこむことを意味します。「戦闘地域 には行かない」というイラク特措法の建前に照らしても、とうてい許されません。不法な米英軍の占 領支配のもとで、自衛隊を派兵すれば、日本も、占領軍と同じように、イラク国民の憎悪と攻撃の対 象になります。日本共産党は、憲法に真っ向から反するイラクへの派兵計画の中止を強く求めていま す。
また、用途の決定権を米英占領軍が握っているもとでの資金拠出は、占領行政を支援し、固定化す るものです。今求められているのは、米英軍主導の軍事占領から、国連中心のイラク復興支援へ軌道 を移しかえ、早期にイラク国民による国づくりへ移行することです。日本共産党は、国連中心の枠組 みのなかで非軍事の人道支援をおこなうべきだと訴えています。
総選挙後の特別国会予算委員会(11.25)での共産党赤嶺議員の質問と小泉首相の答弁(逆質問)(私 の聞き書きメモ)
(敬称略)
赤嶺:イラクは泥沼状態。小泉首相のイラク派兵に反対。今のイラクをどうみるのか? 現状の米国の 占領はゆきづまっている。イラク人民から抵抗がおこっているが、それをテロと小泉首相はいう。
小泉:共産党一流の議論だ。テロリストやフセイン残党がイラクを拠点にしたがっている。テロリス トに同調してはならず、日本に国際社会の一員として責任を負いたい。反米感情があることは認め る。バグダッドの大学の世論調査では、米英軍の駐留必要性について6月調査から11月調査で58% から78%に高まっている。日本は人道支援をすべき。
赤嶺:反米感情に基づくレジスタンスだ。世界は懸念している。米軍の撤退は問題ではない。米軍の 横暴な占領支配が問題だ。米軍を解放軍とみるイラク人は減っている。
小泉:共産党は米軍が撤退しなくてよいというのか?
赤嶺氏:そんなことが問題じゃない。
小泉:だから共産党は米軍は駐留していてよいというのか。国際社会も共産党は米英軍 の駐留を認めるのか。
赤嶺:国連の141決議は米英軍が責任をおう。治安の維持も米軍が行うべき。米の横暴な支配が問題 で、テロを生む。
小泉:だから、共産党は米軍の駐留を認めるのか。
赤嶺:治安維持は米英軍の責任である。暫定統治機構のブレマー(米国人)がABCに「ゲリラにとっ ては、水を得た魚になっている、と国民は認めている」と。
小泉:質問の趣旨不明。つまり、米英軍の駐留を共産党は認めるのか?
赤嶺:イラクでは国連での権限がない。米軍が将来を基地を置こうとしている。米は国連に権限を移 すべき。米軍の横暴な占領が問題。