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軍国蛙が跋扈し、ゆで蛙が追随するこの国の終わりの始まり

2003/12/11 長壁満子、40代、金融

 12月10日、朝日新聞一面
 「自衛隊イラクに派遣 基本計画決定 戦闘継続地域へ 初」
 の見出しと、憲法全文を歪曲するヒットラー・コイズミの顔写真が掲載されている。
 首相「武力行使せぬ」「他国の武器輸送否定」と、ご丁寧に見出しの追加まである。一日たって、武器輸送の可能性アリと修正(福田?)。
 さて、社説は「日本の道を誤らせるな」と、これまた、まこと朝日のなまぬるい、ご都合主義の論説が続く。極め付きは14、15面のオピニオン欄である。
 「イラク自衛隊派遣 基本計画をどう見る 国内外9氏に聞く」として、各界の論客に意見を聞くフリをしながら戦争勢力の言及を強調する。
 これは戦争なのだーーとブッシュ言語を垂れるのは、米戦略評価センター上級分析員。
 「米追随」批判派無責任として、右翼作家の妄言は、米国に依存している日本の「運命」である現実を知るべきだとして、地獄への道にエールを送る。このテの作家は右翼ジャーナリストより始末が悪い。想像力も感性もないのだろう。
 志方俊之は安全確保の装備不安として、自衛隊のゲリラ殲滅作戦の不慣れを心配する(笑い)。武器を完備し、殺しを徹底訓練し、こちら側に被害を出さないタイミングで派遣を主張する殺人鬼の言説である。これこそ、一国の一日本人のことのみを心配する一国主義である。
 こうした言説を堂々と載せる朝日の見識の底はとっくに割れている。
 そして、締めくくり。読者の声欄は、
 まだ遅くない派遣計画中止(吉川勇一氏)
 個人の小さな力を結集して(五十嵐慶子)と、無難な良識派の声を載せた後、あろうことか、「送り出すなら(自衛隊を)心を込めたい」と白倉宏美(43歳)の言説を採用する。
 「まがりなりにも、私達が選んだ政府としての最高責任者である首相の決定に従って、自らの職務をまっとうすべく海外に赴く自衛隊員たちを心を込めて送り出してあげたいと思います。・・・私や、私の家族の変わりに、彼等は日本の国際貢献の旗のした・・・お仕事大変だけど頑張ってくださいねという素朴な気持ちを込めて、送ってあげたいとおもいます」と、ゆで蛙が軍国母蛙に成り下がる。