こんにちは。赤鬼さんのHPでここの存在を知りました。
HPの開設おめでとうございます。
私は日本共産党に熱い支持を寄せるものです。しかし、日頃疑問に思ってることもあります。当HPの主張と重なる部分を感じ、投稿してしまいました。
当HPが日本共産党の発展に寄与することを祈念します。まさに歴史的な快挙でありますので、編集部の皆さんの奮闘を祈ってやみませんが、皆さんの活動が、党中央の方々から、新「新日和見主義」などと批判されはしないかと、少し心配でもあります。
これから書くことは、学習不足の非党員市民活動家の独り言と思っていただいて構いません。しかし、密かに、議論の一助にでもなればなとも思っているんですが…(身の程知らず)。
共産党に対する疑問として、私が以前から抱えているのは、労働者党でありながら、何故、党内に「労組」を作らない、あるいは、認めないのか、と言うことです。
かつて、知り合いの党専従より、
ということを聞きました。しかし、その説明では納得できないものが残りました。
1について
労働者とは、自分では生産手段を持たず、他者に雇われ、賃金を得ることでしか生活する術を持たない者、というように学びました。政党の専従はこの概念に当てはまらないのでしょうか。
ここで、問題になるのは、①党専従と言う存在は、党から「雇われて」いるのか否か、党での仕事が「賃労働」と言えるのか②共産党の「資本」が資本として機能するのかと言うことだと思います。
この問題については、私ごときアーパーな者では答えを見出すことが困難な訳ですが、一つの示唆があるのではないか、と思っています。
例えば、農協や生協、民主的医療団体(自治体も含まれるのかな?ちょっと違うか)における、労働運動です。
これらの経営体は、基本的に、労働者階級の生活防衛組織として存在していることから、その経営体の利益と労働者の利益とは、一般的には一致するものと思われますし、内部に労働組合があるなどと言うことも、あまり広くは認知されていない様に思います。
しかしながら、労働運動の中では、農協労連、生協労連、医労連と全労連運動の重要な役割担っていることも事実です。これらの組合では、他の産業の労組と同様、賃上げ交渉もしますし、場合によってはストライキさえするそうです。
労働者の利益と一体であるはずの、経営体―有田光雄氏の表現によれば「民主経営」と言うそうですね―に、労組があり、労使紛争があるとは、ある意味では奇妙なことでもありますが、他方、当然なこととして、受け止めることもできます。彼らも労働者なんですから。
ただし、これら「民主経営」の労働者たちの労働が「賃労働」であるのか、「雇う・雇われる」の関係にあるのか、各経営体の「資本」が資本として機能する(搾取に基づく資本の自己増殖)のかは議論のあるところです。特に、協同組合の場合は、組合員≒労働者階級の出資金により運営されており、利益は組合員に配分されると言うことから、「搾取」という関係は成り立たないと見る意見が圧倒的かと思います。しかし、とにもかくにも、これら「民主経営」の内部に労組があり、具体的な労使問題が発生している。
これらのことより、共産党内部ではこういうことがおこり得ないと考えるのは、むしろ不自然にすら思えますし、共産党の専従はいつも「長時間労働」で「残業代」もなく、「賃金」も低いとあちこちから、漏れ聞き及びます。
こういうことは、大衆団体と前衛党という「組織の違い」だけで許されるものなのでしょうか?
2については、何をかいわんや、と言う思いです。
先ほどの「民主経営」における労働運動ではありませんが、これらの労組も、経営の民主化と言うことを主張しておりますし、経営の反動化・資本化には反対して闘っていると思います。そうした取り組みを通して、経営に対するチェック機能、牽制力を発揮しているものと思います。このことは、資本主義のもとでの運動が絶えず、反動化・資本化する危険を孕むという自覚に基づいて展開されていると思います。共産党内部には、そうしたチェック機能を果たす機関というものが、分派として位置づけられてしまうと言うのは、いかにも「逆立ち」してる感をぬぐえません。これこそ、党内民主主義の欠落ではないかと、強く思う次第です。
社会主義下でも、その反動化・官僚化防止のために、労組は必要であるという論にもある通り、共産党にこそ労組が必要だと思います。でないと、私には、党の主張が「ダブル・スタンダード」としかうつりません。
共産党の専従には、党にむけての生活要求とかないのだろうか…、また、それを「放棄」して、労働者・市民の要求を理解することができるのだろうか…、まさかね。
ちょっと、国旗・国歌法制化問題とは外れる話題でしたが、当HPが主張している党内民主主義という点において、駄文を寄稿してしまいました。ここではなくて、共産党のHPに投稿すればよかったのかも知れませんが、あそこ、掲示板ないもんで…。
編集部の皆様には、お体に気をつけて、奮闘されることを願います。がんばって下さい。