始めまして、私元共産党員でして、10年ほど前に離党しました。離れた原因は、自由がないとか、指導部の官僚主義であるとかの、高級な理由でなく、単なる人間関係のもつれでした。確かにこのHPでの討論のような諸問題が共産党にあることは事実でしょう。
なぜ、支部LCから上部の地区常任の人たちの感性や感覚が似通っているのでしょう。党について行けなくなった人間関係の軋轢も、そういった人々への反感が積み重なったからだと今になって思えます。私は自分を正当化したくないので、党について行けなくて日和って離れたのである事を、はっきりと認めますが、共産党というのは、何か現実ばなれしたおかしな集団であったなあ、というのが今の正直な気持ちです。
日本の民主化や革命のために、軍隊組織を模倣した集団(緩やかなものですが)、それが日本共産党でしょう。しかし今の時代に合わないため、いろいろな矛盾を引き起こしているのでしょう。
腐敗した党官僚、自由である個人の思想を抑圧する民主集中制、党官僚の無責任性、キレイゴトだらけのスローガン、できもせぬ政策をヌケヌケ主張する厚顔無恥 ・・・・・・モロモロ。
こんな政党の党員であったことが恥ずかしいなどと言えば、反共分子ということになるのでしょうか。
私思うのですが、共産主義の意義・使命が破綻したことが日本共産党の今の最大の昏迷の原因ではないですか。中国・旧ソ連・北朝鮮、これだけ並べればイヤハヤの国ばかりではないですか。もちろん、このことに対しての共産党の反論は承知していますが、もう一つ納得出来ません。なぜなら、これらの国は初めから全体主義であったわけではなく、最初は希望にあふれた祖国だったはずです。それが例外なく、こんな惨状を示すということは、そのイデオロギーに欠陥があるからなのです。わが日本共産党も例外ではありえません。政権奪取のその時点からマルクス主義の欠陥に蝕まれるでしょう。その欠陥とは、人を数でしか理解しようとしない、残酷思想といったものでしょうか。
愛と自由という概念の欠落した思想に未来はないと思うのですが。いや、よく分かります。日本共産党はそうではないという反論が。私、批判されるのは承知しているのですが、マルクス主義自体が欠陥思想である、という考え方がどうも頭から離れません。この世に抑圧と貧困がはびこる限り、反抗思想や行動が生命を持ちつづけるでしょうが、一列平等の共産主義思想がそのヘゲモニーを握るとは私にはとても思えません。
できればこのHPに集われる皆さんが、血の通った愛のある自由な運動を創設されることを私、切に願うものです。