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kさんへ

1999/7/4 れんだいじ、40代、会社経営

 7/2付の投稿読ませていただきました。「私はそこまで疑ってしまうのですが、変ですか?」と問いかける形の記述になっておりますのでお答えいたしましょう。
 『さざ波通信』編集者が党員であるかどうか、「本当にその書き手の意見なのか?」(少々意味不明ですが)を疑うこと自体、そしてそのことにどのような意味をもたせるかどうかはkさんの自由でしょう。単にkさんがそういうことにこだわる性質の方だということであって、それ以上でも以下でもありません。変であるかどうかは、問題意識を持って臨んだ後の結論の方にあります。kさんが、だから、「党外の攻撃の的になるHPはおやめになったほうがいいと思います」という結論に至ることにより、私は「変ですねぇ」と自信を持って答えさせていただくことになります。実際変ではないですか? 「さざなみ通信」は、「さざ波通信」自体の内容的価値に伴って大衆が値打ちを決めるものであって、党員が運営しようがしまいが価値を増すこともあれば増さない場合もあって、HP一つにおいてさえ大衆運動的にはいろんな角度からいろんな試みがあってしかるべきではないでしょうか。何でそんなに運動の内部のほうから自律規制していく必要があるのですか。お上がそういう風に、ああしてはいけないこうしてはいけないと法で規制したり検閲してきた歴史はありますが、人民大衆の側から統制していく風潮には頷きがたいものがあります。党員がいつからお代官的な発想またはお利口坊やを生み出す発想を得意にするようになってきたのかなぁ。
 『さざ波通信』は、党の運動の一助にすることを企図して生まれています。編集部の方たちもそのように言ってるし、今までの流れもその方針通りに運営されております。パソコン通信は新たに生まれた文明の利器であり、これを民衆サイドで駆使しようという観点で利用することに何か不審が生まれますかねぇ。「いろいろやってみなはれ」でよいではないですか。時代の転換点ないしは混迷の時代にあっては特にそうなのではないでしょうか。この方針でなければ駄目だとか、こういうやりかたでなければ駄目だとか次々と排除していく作法自体が有害ではないですかねぇ。
 党の『さざ波通信』をめぐっての正式な対応としては今現在何もなされていないとみなすことができます。党のHPに載った「いっさい関係ありません」をどう受け止めるかは意味深です。普通の受け止め方としては党が手を焼き始めているという印象ですが、『さざ波通信』の存在を知らない党内のパソコンマニアに関心を喚起させるという隠れキリシタン的な面もありますので、今現在は玉虫色と受け止めるのが正解でしょう。問題は、規約で拘束されたまま親方日の丸方式で不破執行部に党の運命を任しておくことに不安が生まれていることにあり、ここに『さざ波通信』が生み出された根拠があり、支持されつつある理由があるのです。まさに「生み出されつつあるもの、存在するものには合理性がある」のです。仮にこの合理性を臭く感じるからといって臭いものに蓋をすればよいというものでもないでしょう。規約があるから規約通りに事を進めればよいというのであれば、法律があるからという理由で世の中は無事泰平であるということになるのかどうか、例えが悪いですけれど、麻薬取締法があるから世の中には麻薬を売るものも吸うものもいないであろうとみなすことができるのかどうか一考に値しましょう。規約があれば万能というものではないでしょう。規約の運用次第は執行部の胸先三寸に任されており、不破委員長は割合と自由に発言したり行動できるけれども党員一般は査問される対象でしかないという現実があるのではないですか。この現実に対して、私は不破さんの行動を狭めようとする結論には組しない。一般党員にまでそうした活動ないし討論の自由を認め合おうとする流れに持ち込みたいと思う。これは自由主義でも分散主義でもないの。左翼運動の内部に在らねばならない公理のようなものとして相互に認識して育てる必要があるのよ。スターリン主義から何を学ぶかということにも関係しているんだけども。
 もし、どうしてもkさんの規約にこだわる癖が改まらず、どうしても優先されねばならないとした場合においても、その規約の発生経過を確認しましょうよ。まさか、人類発生前から規約があったものでもないでしょう。少なくとも党創設以来のことでしょう。党の創設時にどんな規約があったのかなかったのか、いつ頃から生まれたのか、今のような規約になったのはいつ頃からなのか、他の世界の共産党の規約ではどうなっているのか、どういう規約が望ましいのか等々、これを機会に確認しましょうよ。まさか、一度条文化されたものは太古不変に墨守せねばならないというものでもないでしょう。
 最後に。kさん、『さざ波通信』の論議で党のシンパに悪影響が出ることを心配しているようですが、言っている意味はわかりますが杞憂ですよ。むしろ反対であって、党の一枚岩的体質そのものが党のシンパを引き離す障壁になっているのではないですか。それと何といってよいのかなぁ。kさんも含めて真面目さの半可通人はもっと『さざ波通信』で思想を鍛える必要があるの。単に党を支持しておけばよい、または内部的な結束の最優先論者の主張は愚民化政策に道を開くものであって、kさんが青年を心配するよりあなた自身の愚民化され度を心配した方がよい。なぜなら、党の本来的活動根拠は新社会を創造することにあるのであって、大変に叡智が必要となる訳です。そういう意味で何もわからないままの党との一蓮托生はかえって害があるかもなのよ。素直に受け取って欲しいのだけど、流した汗は相互の脳の中にフィールドバックされないと、強い運動体はできないのよ。できても容易につぶされるの。そういう歴史は嫌というほど見せられてきており、私も個人的に体感してる部分もあるし、それではいけないというところからこういう『さざ波通信』が機能しつつあるのよ。そこを受け止めないと------。