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戦慄の墓標

1999/8/16 やもめのおやじ、40代、公務員

 戦没者慰霊の式典の中継を見ていて次第に怒りがこみ上げてきた。
 今年は特別に、こみ上げる。
 いつも思っていたが、戦没者という言い方がきにいらない。なぜ、戦争の犠牲者とはっきり言わないのだろう。
 戦争を、天災かなにかとおなじ取り扱いとして運悪く死んだひとびとという言い方でごまかすのだろう。
 天皇がすべきことは、ただ一つ。平和を願うのは当たり前だが、「戦争責任の贖罪」をするべきである。
 毎年、毎年、天皇がいる限り、繰り返すべきで、そのためにこそ明仁と美智子のカップルは存在意義があるはずなのだ。
 さらさらにそんなことがあるはずもなく、文部省のだいすきな、推薦強制歌がながれて、花にうもれた、誰のためにあるかもはやわからない、戦慄の墓標を、NHKが、臆面もなく映し出す。
 戦争の犠牲者に対し、特に名もない兵卒達に対して合掌。英霊などどこにもありはしない。すべてはでっち上げ。