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一般投稿欄

「裏事情通氏の不思議」の不思議

1999/9/6 木村、50代

 裏事情通氏の投稿「『さざなみ通信』問題別討論欄の不思議」という投稿を読みました。公開のHPでの討論ですから、編集部も「党員」として自己紹介してある投稿をそのまま公開したのでしょうが、この投稿には内容的にいくつか不思議なところがあります。
 最近、げじげじさんの投稿に端を発した討論で、彼が党員であるかないかについて川上慎一さんとげじげじさんとの間でやりとりがありました。これを読んでいますから、「裏事情通」氏が党員かどうかは私は判断しないことにしますが、内容的に不思議なところがありますので、投稿させていただきます。

 ①ハンドル名
 どんなハンドル名をつけようが自由でしょうが、「裏事情通」というハンドル名はいかにもいかがわしい感じがします。「さざ波」における討論は、謀略的なことや秘密めいたこととは無縁です。公開されたことがらを基本として現代日本の政治を論じ日本共産党の真の発展強化を願って討論が行なわれています。この立場は、Kさんやげじげじさんのように必ずしも「さざ波」に賛意を表明していない人たちにも共通するところだと思います。

 ②「天敵」とは何事か
 宮沢元首相の言葉として、「日本共産党は解同の天敵」という言葉が引用されています。かりにもあなたが日本共産党員であるならば、この言葉を引用する場合には宮沢氏を厳しく糾弾してから引用されるべきでしょう。これが行なわれていないばかりか、投稿の論旨全体としては「天敵論」を肯定するようなトーンで書かれています。
 日本共産党は日本の労働者階級と抑圧された人々の解放のための闘う組織です。部落解放同盟は被差別部落の解放のための組織です。近年ずっと両者の間には緊張関係が続いていますが、それ以前には未解放部落の人々との間には水平社以来の長い友好関係の歴史もあります。解同を論じようとしながら、「裏事情通」氏には被差別部落の人々が視野には入っていません。解同指導部の路線とは別の問題として、これらの人々の受けている理不尽な差別に、日本共産党員が理解を示さないとすれば、それは日本共産党員としての資格が疑われます。
 宮沢元首相が「天敵」と言ったかどうかは私は知りませんが、抑圧されたもの、差別されたものが互いに争うことは、支配階級からすればまことに喜ばしいことであり、「天敵論おおいに結構」ということになるでしょう。したがって、「天敵論」は本質的に支配階級の思想です。その意味において、「裏事情通」氏は支配階級の思想の持ち主ということになります。

 ③「自殺に追い込まれた多数の同志たち」??
 本当に「多数の同志たち」が「解同に直接自殺に追い込まれ」ましたか。大阪や兵庫などで主に教育現場で厳しい緊張関係があって、いろいろな問題があったことは承知していますが、「多数の同志たちが自殺に追い込まれた」という事実は私は知りません。「裏事情通」氏が十分な根拠を持ってこのように表現しているとは考えられません。無用の対立を煽る「ためにする」主張ではないでしょうか。
 事実関係についての「裏事情通」氏の誤認や「解同討論欄」については、編集部の適切なコメントが付されていましたので、私は何も申し上げることはありません。「裏事情通」氏が党員であるとしたら、まことにその存在こそが「不思議」であります。氏の認識の根底には自民党や公安の「裏事情」に通じたものがあるような気がしてなりません。