3.インターネット上の議論の危険性
最近、和歌山の小学生の父親の『いじめ告発HP』を見ました。そこには、自分の息子へのいじめに対する学校側の対応の問題点などが詳細に書きつづられていました。ショックだったのは、関係者が実名で公表され、その子どもの映像や、「事情聴取」の際の映像・音声(現在、閉鎖中)も載せられていたことです。私はもちろん、その「いじめ事件」に対して何かを述べる立場ではありませんが、少なくても、そのような形で本当にその「いじめ事件」が解決し、その児童が生き生きと学校に通えるようになるのかという点で、大いに疑問を持っています。また、以前、大きな反響を呼んだ『東芝問題HP』に関して、『週刊文春』がかみついています。最新号では『いじめ告発HP』に対しての記事もあるようです。
この二つの例を見ても、インターネットの影響の大きさと、場合によっては、その危険性を改めて思い知らされました。『さざ波通信』編集部の方々が、インターネットでの「ホームページの立ち上げは現在考えられる最善の方法」だというのは、それなりに理解できますが、その危険性についてどれだけ認識しているにのか心配です。「自民党や公安の『裏事情』」のにおいがする正体不明(もっとも、インターネット上ではみんな「正体不明」であるといってしまえばそれまでですが)投稿や、党外の人間には知りえない党内問題が「専従」の名で投稿・掲載されたり。インターネットのもつ危険性がますます拡大される形で、また、『さざ波通信』自らが決めた最低限度のルールさえ破る形で、このHPが進んでいくことに対して、大きな危惧だけではすまないものを感じます。『さざ波通信』編集部の責任ある回答を求めます。