「げじげじ」さんのご意見について再度感謝します。まず最初に、「教育関係者」というあなたの立場についての感想によって気を悪くされたのであれば、その部分については発言を撤回し謝罪したいと思います。確かに、「げじげじ」さんのおっしゃられるように今回の議論には直接関係はありません。
継続している議論は二義的なものと私は考えており、この種の議論にはこれ以上かかわるつもりはありませんので、最後に論点を整理しておきたいと思います。
議論の中で確認できたこと
第1に、「げじげじ」さんが「地方議員」さんや蟹瀬さんに行なった批判は、党に対する批判や党が公開していないことにインターネット上で触れるということがらに対してです。つまり議論の方法を批判されているということです。そもそも「内容」のないものに批判はできませんから、「内容」には違いありませんが、これはやはり投稿の趣旨に沿った批判ではありません。
第2に、「げじげじ」さんの意見の核心は、『さざ波通信』が「党外から『党内改革』を迫るもの」であるから規約から判断すれば、このような議論を止めるか党を離れるべきであるということです。
私の論点
第1の点については、もちろん、一般的に言えば、そのような方法論についての議論があってもおかしくはありません。しかし『さざ波』がインターネット上の議論である以上、「げじげじ」さんの意見は、「議論そのものを否定するもの」(「げじげじ」さんの投稿から引用)になるということです。つまり、方法論一般についての議論ではなく『さざ波』を否定する議論だということです。ここから出てくる結論については、「げじげじ」さんの今回のご意見をそのままご自身に返せばそれで済むことですから、あえて触れません。
第2の点について、読者のみなさんに注意していただきたいのは、党の会議でない議論の場を「げじげじ」さんがわざわざ「党外」と規定している点です。「げじげじ」さんと私の考えの対立点はここにあります。確認のため、「げじげじ」さんの意見を引用しておきましょう。
「澄空望さんは『「さざ波」の試みを党内改革の一環として捉えています』といっています。違うのではありませんか? 党外の、しかもインターネット上の匿名性のうえに議論の場を作り、それによって「党内改革」を呼びかけ、党中央に『改革』を迫っているのでしょう? これは明らかに党外から『党内改革』を迫るもの以外ではありませんよね」。
もちろん、私はこのような見解に同意するものではありません。「げじげじ」さんは、議論の場をわざわざ「党外」と表現することによって、規約違反であるという結論にもっていきたいわけです。
ご承知のように、最近では党大会や時には中央委員会総会までが公開されており、党内の議論が「党外」の国民に知れるほど、わが党は開かれた党になりつつあります。日本共産党は、党の綱領を日本国民の共同の綱領だと考えている以上、この変化は当然のことであると私は考えています。現在では、党大会や中央員会総会では重大な異論が出ることはまずありませんが、もし異論が出たからといって、公開をやめるわけにはいかないでしょう。
インターネットであれ、雑誌であれ、研究会であれ、中央委員会総会であれ、党大会であれ、何であれ、党と日本の未来について党員が語る議論の場にあえて「党内」「党外」の区別を持ちこむ必要はないと考えます。国民に責任を負う党であろうとするならば、議論は国民の中でこそ行なうべきではないでしょうか?
最後に一言
私は労組も存在しない、労働条件のよくない民間企業に勤めており、帰りが遅い中で、家では家事や子育て、党支部では指導部になっているほか、『しんぶん赤旗』の配達もやり、全戸配布ビラの配布担当地域も持っています。ここに参加されている党員の方々も同様に日夜奮闘しておられるはずです。おそらくこうしたみなさんと同様に私も、党については実にいろいろと意見を持っていますが、なかなか文献を調べたりしている時間や文章としてしたためる時間がなく、思うように書けません。それでも、今後も継続してこの場に投稿していこうとは思っています。
「げじげじ」さんについては、党員でもないのに熱心に議論に参加されており、その姿勢については頭が下がる思いです。私としては、その熱心さをぜひ党員として党の活動にささげてくださるように希望しています。