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げじげじさんの投稿者批判に思う

1999/9/13 吉野傍、30代、アルバイター

 げじげじさんより、この間の投稿に対する厳しい批判がなされています。しかし、その批判は非常に的外れであるというだけでなく、異端狩りの様相を呈しつつあるように思えます。げじげじさん自身の言葉を借りれば、げじげじさんの投稿は最近、「危険な方向に進みつつある」ような気がします。
 まず地方議員さんの投稿についてですが、私の率直な感想を述べると、共産党の地方議員の中にも、自分の属する党についてこれだけ率直な考えを持ち、それを口にする勇気のある方がいらっしゃるのだなあ、というものでした。この地方議員さんの投稿は、一方では上級機関に対する不満や批判を述べながらも、根本的なところでは党への信頼を表明しており、全体として共産党へのマイナスイメージを助長するようなものになっていません。ところが、げじげじさんに言わせると、これは「党への不信感を煽る発言」になってしまうのです。いったいどうしてなんでしょう。
 結成されて70年以上経つ組織であり、30万人以上も党員を抱えているのですから、あちこちに硬直性やひずみや官僚主義があったとしても、ちっとも不思議ではない。むしろそれはごく自然なことです。不自然なのは、そのような欠陥があたかも存在しないかのように外部に対して見せかけることでしょう。私が一般的な支持者なら、自分の属する党に対してすら一定の辛言を呈するこの地方議員さんを頼もしく思いますけど。ところが、げじげじさんは、2度と投票しないと断言する。まことに奇妙な党崇拝です。党は神聖にして侵すべからず、ということなのでしょうか。
 次に専従である蟹瀬さんの投稿についてですが。この投稿はJCPWでも取り上げられ、そこに書きこんでいる党員から「全貌型」だとして非難されています。党にとって都合の悪い情報は、何でも「全貌」的と決めつける短絡思考にはついていけません。民青同盟は青年組織であり、性に対する関心は強いが、社会的訓練のまだ十分できていない青年たちによって構成され、運営されています。そして、女性を貶めるタイプの性情報や性表現があふれている現代社会において、その影響を受ける同盟員が出てくるのも、ある程度必然的です。民青同盟の地方幹部が性的不祥事を起こしたという程度の話は、これまでも、私が同盟員だったころから、何度か聞いたことがあります。以前、私の属していた県の県委員長も、詳しくは教えられませんでしたが、その種の不祥事が原因で解任され、党も除籍になりました。また、民青幹部だけでなく、これもかなり以前の話になりますが、共産党の衆議院議員の秘書が、店からアダルト・ビデオを万引きしてつかまり、除名になった事件もありました。これは新聞報道もされているので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
 問題は、そういう事件が起きたときにどう対処するのか、ということだと思います。加害者・被害者双方のプライバシーや人権に十分配慮しつつも、事件についての一般的な状況を明らかにし、同じ誤りを引き起こさないよう適切な教訓をそこから引き出すべきでしょう。蟹瀬さんの投稿を「党内問題を党外に持ち出した」とか、「全貌」的だなどと非難するのではなく、こういう事件が起きながらそれを隠蔽している民青同盟および党の姿勢を問題にし、被害者・加害者が特定されない形で事態を明らかにするよう求めるべきではないでしょうか? 結局、この種の情報は口コミで広がるものです。口コミや伝聞で不正確な情報が広まるぐらいなら、責任ある機関が事実を公表し(何度も言いますが、プライバシーと人権に十分配慮した形で)、それを内部の討論にゆだねるべきでしょう。そうするなら、それこそ全貌や公安のつけいる隙など最初からないはずです。