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安全神話は打ち砕かれた

1999/12/22 田中薫、30代、団体職員

茨城県東海村の臨界事故で被爆され重体となっていた大内正さんが亡くなられた。
22日付の新潟日報朝刊で知ったのだが、広島・長崎型原爆の爆心地に匹敵する放射線を浴びたと書いてあり大変ショックをうけた。
医療技術の進んでいる現代とは言え、世界初の末しょう血幹細胞移植と言う高度な医療をもっても回復できなかった。
大内さんは、35歳まだまだこれからの人だった筈だ。
先日(11月12日)に新潟市内で志位和夫氏の演説をきいた。
氏が、新潟県の柏崎・刈羽原発(東京電力)の視察に行かれた際『プルサーマル計画は安全だろう。』と言われたそうである。
今回の事故は、そういった『だろう。』というような『安全神話』がもたらした事故である。
プルサーマル計画は、一年延期となったが、安全である100%の確証を得るまで、実施すべきではない。
大内さんのご冥福を心より願う。