11日付け一般投稿欄、風来坊さんの「民主党、小沢氏」に関する投稿に僕も賛成です。
民主党の個別政策を批判するのは当然のことと思いますが、民主党を分裂させようとかの、存在そのものを否定するような批判は、批判者の主観的意図はともかくとして、客観的には目下のところ、以下の役割しか果たしません。
「自民党の永久政権を続かせる」ということです。当然、永久政権下の「トリマキ利権、発言権やイデオロギー装置」も確実に存続ということになります。高級官僚の天下りなどの利権、(旧)公団などの自民党癒着による利権、全国的自民党支持団体業界への訳のわからない補助金・減税、NHK経営委員会などの自民党的人事・発言権、各種委員会・審議会などの自民党的「論客」の横行などなど切りがありません。民主党には、こういう利権は今のところ自民党よりは遙かに少ないはずで、起こりうる民主党の総選挙勝利下ではいちおう「利権の新規まき直し、ご破算、再工作」ということになります。この勝利が、自民党のような利権からは遠いところで当面実現するはずだからです。新規利権が生じる前に、もうそれが60年かかって築いた自民党並みにあるというのは間違いのはず。とにかく、自民党並みにこれらがないのに勝つことの意味は大きいということです。
機械的階級闘争史観など、現実政治に変化を作れない「正義の言葉」は聞き飽きました。そんなことよりは、やってみて様子を見る、つまり試行錯誤の方がはるかにましではないでしょうか。現実を動かしつつ政治を語ることとも言えましょう。永久政権下とは、我々国民が試行錯誤もできなかったということです。60年もそれらしい政権交代がなければ、民主主義など語るもおこがましいということでしょうか。
今は、民主党の根本的否定発言はやめて欲しいものです。