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「組織論・運動論」討論欄

これからの春闘の在り方について

2008/2/2 ぶどうちゃん 40代

 春闘が、2月に入ってから各職場や各産業で行われます。
 春闘は、1955年に総評が日本経済の上向きの成長の状況 から春に賃金引き上げや労働時間短縮、標準作業基準、労働安 全などを団体交渉を通して決める運動でした。
 今年の春闘は、連合や全労連の加盟組合が、正職員の労働条 件だけでなく非正規の労働者の労働条件を取り入れて各企業や 各産業、各自治体に要求実現ために交渉します。
 しかし、春闘の成果は、労働組合のある企業にしか適用しま せん。労働組合のない労働者は、若干の恩恵を受けるか、全く 恩恵を受けません。これでは、日本の労働者が労働組合に対す る不信を持ちます。
 賃金引き上げや労働時間短縮、標準作業基準、労働安全など の労働条件の確立は、春闘の時に拘らずにいつでも取り組める ようにすべきです。
 私は、知り合いの労働組合の活動家や幹部にその旨のことを 伝えるとかなり眉間にシワを寄せていました。これは、労働組 合の幹部が春闘を単なるスケジュールとして捉えてだけです。  労働組合は、春闘の在り方を検討しつつ、産業別の労働条件 の確立、非正規の労働者の労働条件の底上げ、失業者への就労 事業の確立、各国での多国籍企業の横暴の反対、セクシャルマ イノリティを含めた性の違いによる差別反対などを取り上げて 、各産業や各自治体、各省庁に向けてたたかいをすべきです。