春闘が、2月に入ってから各職場や各産業で行われます。
春闘は、1955年に総評が日本経済の上向きの成長の状況
から春に賃金引き上げや労働時間短縮、標準作業基準、労働安
全などを団体交渉を通して決める運動でした。
今年の春闘は、連合や全労連の加盟組合が、正職員の労働条
件だけでなく非正規の労働者の労働条件を取り入れて各企業や
各産業、各自治体に要求実現ために交渉します。
しかし、春闘の成果は、労働組合のある企業にしか適用しま
せん。労働組合のない労働者は、若干の恩恵を受けるか、全く
恩恵を受けません。これでは、日本の労働者が労働組合に対す
る不信を持ちます。
賃金引き上げや労働時間短縮、標準作業基準、労働安全など
の労働条件の確立は、春闘の時に拘らずにいつでも取り組める
ようにすべきです。
私は、知り合いの労働組合の活動家や幹部にその旨のことを
伝えるとかなり眉間にシワを寄せていました。これは、労働組
合の幹部が春闘を単なるスケジュールとして捉えてだけです。
労働組合は、春闘の在り方を検討しつつ、産業別の労働条件
の確立、非正規の労働者の労働条件の底上げ、失業者への就労
事業の確立、各国での多国籍企業の横暴の反対、セクシャルマ
イノリティを含めた性の違いによる差別反対などを取り上げて
、各産業や各自治体、各省庁に向けてたたかいをすべきです。