投稿する トップページ ヘルプ

「組織論・運動論」討論欄

植田さんの「社会主義主義運動はなぜ誤りの発見が遅れたのか」

2010/7/19 pcaia

 はじめて読ませてもらったとき「なるほど」と納得するものが多くありまし た。何回か読み返すうちに「設計図」に問題があったのか、否定形とはなに?肯 定形って?などが理解しづらいかなと思いました。僕なりに考えたことをまとめ て見ました。ソ連社会であろうと日本社会であろうとある人間が考えた「設計 図」によって建設されるのでなく、何処の社会もそれ自身の法則にそって発展し ていくのだと思います。問題は「設計図」が社会発展の法則を正確に反映した 「意識」に裏打ちされているか否かに在るのではないでしょうか。刻々と変化し 発展する社会に対していったん確立された制度は次の段階へ社会が発展し、した がって、制度も発展する必要がありますが、人間社会では利害関係がハッセイし ており、スムーズに制度が変わることが出来ない場合が多いのだと思います。ど の社会も多くの分野で問題(課題)(否定形?)を孕みながら発展すると課題の 熟成度が充分でなくても、例えば資本主義の熟成度が不充分なソ連みたいに制度 が変えられる場合があると思うのです。これは丁度、果実の先端が少し色ずいた だけでも食べることが出来る程度の熟度にはなっているような段階でも強力で有 能な前衛党が存在すれば革命権力の樹立は可能です。しかし、民主主義、とか家 族制度とか社会の多くの分野で発展が未熟な段階で、従って、その反映としての 「意識の発展」も不充分な段階でスターリンなどの非科学的野望に前衛党が支配 されたことが社会の科学的発展が巧くなかったのだと思います。問題はどうやっ て間違えずに社会の発展を促すかということですが、そこで重要になってくるの が前衛党の役割だと思うのです。その前衛党が唯物弁証法に習熟することによっ て提起された課題(先行する事実)にいち早くきずくことが大事だと思います。 そのためには前衛党は社会のあらゆる分野で起きている事実を具体的に把わくす ること、そのために党の内外を問わず人々の自由な発言、見解に真摯に向き合う ことが大切です。さらに、ソ連や東欧社会主義体制の崩壊が社会進歩の運動の終 わりとかではなイと思います。