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「組織論・運動論」討論欄

日本共産党は自らオープンな組織を目指すべきだ。H22/9/4

2010/9/4 道祖神 60代

 日本共産党は政策としては民主主義を掲げながら、自らの組織内部では民主主義が、全くの無視されている。例えば、今まで、政策論争が公開の場で実施されたことはなく、いつも、党中央、言い換えれば幹部会の方針に反対した側は最終的に除名され、双方の論争の経過や内容について、一切が闇に葬られる。また、幹部人事についても、複数候補者が立候補し、政策を訴えた公開選挙も実施されたことがない。結局、アウンの呼吸で決められている。このような政党が、果たして外部に向かって、「民主主義」を訴えても聞いてもらえるとは思えない。政策的な話では、自らの歴史観、例えば戦前の共産党がコミンテルンの指令のもと、結果としてスターリン主義に従属・協力させられたこと、旧東欧共産党政権の崩壊の原因、第二次世界大戦の評価(共産党はファシズムと反ファシズムの戦いとしているが、実際は帝国主義間の植民地分割戦争であった)なども問題で、自らの見解、政策を学会などの場で発表し、専門家からの反論を受けるべきであろう。いまの体制は、「閉ざされた仲間内だけのサークル」としかい言いようがない。これでは、国政選挙で国民の支持は得られない。日本共産党の考えだと、「正しいことを主張する共産党を支持しない国民がバカだ」とも言いたいような印象をうける。日本共産党の支持を広げているには、自らがオープンにされた政党をアピールし、そのための施策を党運営に取り入れていくことが求められる。そうでなくては共産党はいつまでも「閉ざされた仲間内の組織」であり、その意味では「オオム真理教」の組織と変わらない。