お待たせしました。『さざ波通信』の第10号をお届けします。
今号は、二つのメイン論文から構成されています。1本目は、先月の13、14日に開かれた日本共産党第5回中央委員会総会について批判的に検討した論文です。これは、志位書記局長の報告、不破委員長の中間発言、志位書記局長の結語についてそれぞれ具体的に検討し、必要な批判を加えています。とりわけ、4中総以降、一連の重大な政治的変化が生じ、その中で共産党の政権構想が新たにクローズアップされるようになりました。この問題は非常に重大であり、総選挙の結果しだいでは、共産党自身の政治的運命を左右する事態になるかもしれません。
もう一つは、今月の6日に投票が行なわれた大阪府知事選の結果について総括した論文です。今回の大阪府知事選は、前任者の横山ノックがセクハラ事件で起訴されて辞任するという前代未聞の事態を受けて行なわれたもので、破廉恥な横山ノック個人のみならず、それを支えてきた自自公民のオール与党勢力に対する審判を下すべき選挙でした。しかしながら、すでに皆さんもご存知のように、オール与党勢力が相乗りで出してきた候補が、共産党推薦候補に対して36万票をつけて勝利しました。この選挙結果からいかなる教訓を学ぶべきかについて、考えてみました。
次号は、3月の半ばに出す予定です。