『さざ波通信』第8号

 今号の『さざ波通信』は、メイン論文と雑録論文とに分けずに、いずれも中規模の3つの論文をお届けします。
 最初の論文は、『週刊プレイボーイ』のインタビューで「核武装」発言や「強姦」発言を繰り返して防衛次官の辞任に追い込まれた西村真悟自由党議員に対する全面的な批判です。辞任後に発表した『週刊新潮』での本人の言い訳がましい手記も、あわせて批判しています。
 第2の論文は、京都大学の「マルクス主義」教授である大西広氏の「新しい市民革命」論を批判したものです。大西氏は、大月書店刊の『ソ連の「社会主義」とは何だったのか』でソ連=国家資本主義論を唱えるとともに、経済主義的な立場からスターリン体制を是認したことで有名ですが、今回、同じような単純化された経済主義的歴史法則主義の立場から、日本のあるべき改革の方向を「小さな政府」の実現であるとする論文を最近発表しました。
 第3の論文は、新日和見主義事件をめぐる当事者の手記『汚名』の書評に端を発した、天野恵一氏との論争の第2弾です。
 次号の『さざ波通信』は、12月上旬にアップする予定です。

もくじ

  1. 西村防衛次官の暴言と日本共産党の課題
  2. 新自由主義を推進する「マルクス主義」学者大西広氏の「新しい市民革命」論を批判する 
  3. 再び天野恵一氏の批判に答える

(99/11/7発行)
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