以下の一連の記事は、筆坂セクハラ事件に関するトピックスでの論評を再録したものです。
(03.7.3)「セクハラ対策」?……自宅外での飲酒禁止の茶番
すでに報道などで周知のように、日本共産党は、7月2日、筆坂秀世前政策委員長のセクハラ事件に関連して、すでに70年代から内規となっていた「本部職員の自宅外での飲酒の禁止」措置を徹底させると発表した。しかしこれは、すでに多くの人々が指摘しているように、問題の本質をまったくはずしたものであろう。筆坂氏がすっかり泥酔して、判断力を失った挙句に起こった偶発的事件ではあるまい。これは、種々の情報から判断して、筆坂氏が国会議員としての地位と党幹部としての権力を利用して下部の党関係者に対して行なった、れっきとした権力犯罪である可能性がきわめて高い。自宅外の飲酒禁止措置はまるで、的外れな「綱紀粛正」措置だと言わざるをえない。