先月7月は号外を初頭に出したこともあって、定期号を一回飛ばし、第14号を8月初頭に出すことにしました。
本号のメイン論文は2つです。1つは、先月7月19日に行なわれた第6回中央委員会総会(6中総)の決定に対する批判的検討です。この6中総は、6月の総選挙における敗北の総括と11月に開かれる予定の第22回党大会に向けた取組みが主要な中身でしたが、そのどちらの点でもまったく不充分なものでした。論文は、そうした不充分な点を一つ一つ具体的に明らかにするとともに、その不充分さの根源が、この間の右傾化路線と、それを直視できない指導部の基本姿勢にあると批判しています。
2つ目のメイン論文は、現在、岐路に立たされている国鉄闘争についてです。「JRに法的責任なし」ということを国労が大会で認めて訴訟を引き下げることを前提に、非採用組合員の雇用問題や生活問題の解決をはかるという内容の合意が、与党3党と社民党の間で結ばれました。これは、闘争団と国労に対しこれまでの14年間の闘いを自己否定することを迫るものです。この「4党合意」をめぐって、国労は、この承認を強く迫る中央執行委員会とそれに猛反発する闘争団との間で意見が真っ二つに割れています。論文では、この重大局面において共産党が果たした役割を批判的に検討しています。
雑録論文は3つです。1つ目は、先の総選挙で撒かれた反共反撃ビラで「査問という制度はありません」という驚くべき回答がなされていることを取り上げ、それを批判したものです。2つ目は、6中総と同時に出された、青年向けの「入党の呼びかけ」を批判したものです。3つ目は、7月25日に盛大に行なわれた「皇太后」葬儀の問題を取り上げ、憲法の観点からしても、民主主義や福祉の観点からしても重大な問題をいくつもはらんだこの葬儀に対し、共産党がまったく批判的な姿勢を示さなかったことを批判しています。
次号は、第22回党大会の決議案が発表された時点で発行します。発表される時期によっては、号外という形をとる場合もあります。