2000年総選挙が日本共産党の大敗に終わってから最初の中央委員会総会において、どのような総括がなされ、どのような責任が党指導部としてとられるのかは、党員のみならず党外の支持者やマスコミにとっても大きな注目の的であった。こうした注目のもと、7月19日に行なわれた第6回中央委員会総会は――ある程度予想されたことだが――まったく表面的な選挙総括に終始し、党指導部として本当に問われるべき責任を一貫して回避した。
たしかに、志位書記局長の報告の冒頭で、「党躍進を願う人々の期待にこたえられなかったことについて、党中央として責任を痛感しています」という一見したところ反省のような言葉が出されているが、しかし、その責任の中身は曖昧かつまったく一面的なものであり、その深刻さの受けとめもまったく表面的なものである。「責任の痛感」とは、官僚や政府答弁によく見られるその場しのぎの外交的美辞麗句の域を一歩も出ていない。
今回の6中総においては、選挙総括は最終的なものではなく、今後も党内で討論を継続すると述べられているので、私たち党員は、6中総におけるような皮相な選挙総括と責任回避を許すことなく、徹底した誠実な討論を行ない、党指導部の責任を厳しく追及するべきである。