1ヶ月ずれましたが、『さざ波通信』の第21号(7月号)をお届けします。今号は、6月24日に行なわれた都議選の結果を踏まえた分析を中心としており、小泉内閣の本質とその対決点、参院選の展望などについて論じられています。
1本目の「都議選の結果と参院選の展望」は、共産党の歴史的敗北に終った都議選の結果を具体的に分析し、そこにおける党指導部の主体的責任を明らかにしたものです。そして、それを踏まえて、参院選挙に向けた展望と共産党の課題について簡単に論じています。
2本目の「小泉内閣の本質と2中総の評価」は、5月29日に行なわれた2中総における小泉内閣の評価を取り上げたもので、小泉内閣に対する危険な過小評価を指摘するとともに、小泉内閣と対決する上での共産党の課題について論じています。
今号の雑録は4本です。1本目の「参院選挙制度の改革の一試案」は、今回の参院選挙における「非拘束名簿式」の問題点を明らかにするともに、「個人の顔が見える選挙」という論点を踏まえた民主的な比例代表選挙のあり方について一つの試案を提示しています。2本目の雑録「開き直りに終始する不破報告」は、7月1日に行なわれた全都党・後援会決起集会における不破議長の都議選総括報告を取り上げたもので、そこにおいて党指導部の主体的責任が完全に看過され、石原都政に対する「是々非々」主義ですら全面的に正当化されていることを厳しく批判しています。3本目の雑録「渡辺治氏による共産党批判」は、渡辺治氏の新著『「構造改革」で日本は幸せになるのか?』(萌文社)の中で、昨年の総選挙における共産党の後退問題が取り上げられ、その中で共産党の主体的責任も指摘されていることを紹介しています。4本目の雑録は、『週刊金曜日』の7月6日号に掲載された深津真澄氏の記事を取り上げて批判しています。
次号は、7月29日投票の参院選挙の結果を踏まえて、8月初頭に発行する予定です。