右傾化と堕落に限界はないのか?――不破指導部の自衛隊活用論の犯罪性

はじめに

 すでにトピックス欄で取り上げたように、6月8日付『朝日新聞』は、わが党の不破委員長が、野党連合政権において「有事の際には自衛隊を使っても構わない」と発言したことを報じた。私たちはこの発言を重視し、トピックス欄においてただちにこの発言を糾弾し、即時撤回するよう要求した。
 それから5日も経ってから、『しんぶん赤旗』はこの発言に対する弁明記事を掲載している。その内容は、これまでの共産党の基本方針を著しく歪め、文脈を無視して一部の言葉だけを取りだして、この不破発言があたかも1973年の第12回党大会以来の立場と同じであるかのような許しがたい歴史偽造を行なうものである。それは、非常に悲しむべきことに、現在の不破指導部の右傾化と堕落に限界がないことを示している。
 すでに各種の投稿の中でかなり詳しく指摘されているが、私たちはこの論文において、改めてこの発言が、これまでのわが党の基本路線を否定するものであり、13日付『しんぶん赤旗』の弁明が許しがたい歴史偽造にもとづくものであることを詳細に明らかにしたいと思う。

『さざ波通信』編集部

目  次

  1. 『朝日』の記事は事実を歪めていたか
  2. 不破発言における2つの決定的な問題(1)
    ――安保解消前の自衛隊活用の肯定
  3. 不破発言における2つの決定的な問題(2)
    ――自衛隊の活用は当然か
  4. 産経の不破インタビューの問題性
  5. 大会決定を蹂躙し、嘘を平気でつく不破指導部
  6. 天皇条項を容認し9条を蹂躙する奇妙な護憲論
  7. すべての党員・支持者へ――今こそ声を上げるべきとき

←前のページ もくじ 次のページ→

このページの先頭へ