3中総の批判的検討
 ――敗北の教訓は本当に汲みとられたか

 10月19、20日の両日に、第3回中央委員会総会が開催され、志位委員長の報告不破議長の発言志位委員長の結語がなされた。
 この総会は、今年の7月に行なわれた参院選でわが党が歴史的大敗北を喫したあとにはじめて開かれた中央委員会総会であり、この選挙の総括を行なうことが予定されていた。本来なら8月か9月に開かれるべきはずだったが、諸般の事情で10月に延ばされた。その間に、9月11日のテロ事件が勃発し、国内外情勢が激変し、アメリカによる報復戦争の開始、日本の自衛隊が戦後初めて戦争行為に直接参加することを可能にする法律の制定、自衛隊艦船の先行的派遣など、歴史的な事態があいついだ。
 こうして、今回の中央委員会総会は、選挙総括のみならず、テロ事件とその後の報復戦争、日本の参戦という問題を中心とするものとなった。
 以下、志位報告の内容にそって、不破発言も参考にしつつ、今回の3中総決定を批判的に検討しておきたい。

  1. テロ根絶と戦争根絶
  2. アメリカによる戦争と国連による戦争
  3. 「たたかいの組織者」となるための根本条件
  4. 選挙総括の貧困(1)――1993年の敗北との違い
  5. 選挙総括の貧困(2)――教訓の皮相さ
  6. 党は新しい前進を切り開けるか
  7. 志位結語と今後の展望

←前のページ もくじ 次のページ→

このページの先頭へ