『さざ波通信』第24号

 発行が大幅に遅れましたが、『さざ波通信』の第24号をお送りします。
 今回の『さざ波通信』は、3つの主要論文で構成されています。1つめの論文は、10月に開かれた第3回中央委員会総会での諸決定(志位報告、不破発言、志位結語)を批判的に取り上げたものです。テロ事件と米軍の報復戦争の問題、7月の参院選での歴史的大敗北の問題、党建設の問題などについて取り上げています。
 2つめの論文は、10月26日付の『朝日新聞』に掲載され、10月29日と30日の『しんぶん赤旗』により詳細な内容が掲載された不破氏のインタビューを厳しく批判したものです。
 3つめの論文は、共産党議員団が、海上保安庁法改悪案に突如賛成に回った重大問題を取り上げています。このあまり知られていない裏切り行為は、自衛隊活用論の一つの実践的帰結であると言えます。
 次号は、1月はじめ頃に発行する予定です。

『さざ波通信』編集部

目 次

  1. 3中総の批判的検討
      ――敗北の教訓は本当に汲みとられたか

    1. テロ根絶と戦争根絶
    2. アメリカによる戦争と国連による戦争
    3. 「たたかいの組織者」となるための根本条件
    4. 選挙総括の貧困(1)――1993年の敗北との違い
    5. 選挙総括の貧困(2)――教訓の皮相さ
    6. 党は新しい前進を切り開けるか
    7. 志位結語と今後の展望

  2. 朝日記者との不破インタビューを評す
    1. ゆがめられたマルクスの「科学の目」
    2. 資本主義的グローバリズムについての無理解
    3. テロについての新規定とお粗末なアメリカ批判
    4. 国際紛争における軍事的解決を容認
    5. 政治的力関係の軽視

  3. 右傾化の新段階
      ――海上保安庁法改悪案に賛成した日本共産党

    1. 党史上はじめて安保関連法に賛成
    2. 過去の党の対応
    3. 日本共産党が賛成に至るまで
    4. 党員を欺くクーデター的路線転換に抗議する

  4. テロ・報復戦争・戦争協力問題トピックス
    1. (01.9.15)テロ事件を口実とした有事立法制定策動を許すな
    2. (01.9.17)報復戦争反対の声を今すぐあらゆる場所から上げよう!
    3. (01.9.18)報復戦争支援のための新規立法を許すな!
    4. (01.9.18)日本共産党が「軍事力による報復」に反対する書簡を発表
    5. (01.9.18)アメリカ政府が暗殺作戦の復活も画策
    6. (01.9.21)矢つぎばやに憲法を蹂躙する小泉政権
    7. (01.9.27)問題の本質を見誤り、読者を誤導する日経社説
    8. (01.10.8)アメリカのアフガニスタン空爆を断固糾弾する!
    9. (01.10.8)日本共産党こそ、先頭に立つべきとき
    10. (01.10.12)国連による「軍事的措置」を支持する不破・志位新書簡
    11. (01.10.16)日本共産党が憲法違反の海上保安庁法「改正」案に賛成
    12. (01.10.18)安保体制下での「主権侵害に対抗」とは
    13. (01.10.26)新段階に踏み込む我が党指導部――朝日新聞・不破インタビュー
    14. (01.10.30)テロ根絶を名目にした自衛隊派遣・参戦法が成立
    15. (01.11.01)新社会党、社民党が抗議声明─―テロ関連3法案の強行成立について

(01/11/21発行)

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