不破政権論 半年目の総括(インタビュー)(上)

 昨年の参院選での共産党の躍進と自民党の惨敗を受けて、昨年8月、不破委員長による記者会見やインタビューという形で、共産党の側の安保政策を一方的に棚上げした暫定政権をつくる用意が党としてあるという立場が打ち出されました。
 これは、それ以前の第21回党大会や党中央委員会総会(2中総)でのいかなる決定にももとづかないものであり、手続き論的にも重要な問題はありますが、いずれにしても、この政権構想は、その後の3中総において確認され、党の方針となりました。
 この問題をめぐっては、マスコミにも大いに取り上げられたし、党内でも大いに議論の対象になりました。この政権論が出て約半年が経った現在の時点から見て、この政権構想の内容と背景について批判的に総括したいと思います。
 『さざ波通信』のインタビュアーがベテラン党員のH・T氏に質問し、それに対してH・T氏が答えるという形で、この問題を論じます。

『さざ波通信』編集部

もくじ

はじめに

  1. 不破政権論はなぜ破綻したか
  2. 不破政権論の何が問題か
    1. 延長か転換か
      いかなる点で「転換」しているかⅠ-安保凍結論
      いかなる点で「転換」しているかⅡ-政策の曖昧さ
      いかなる点で「転換」しているかⅢ-指導部の姿勢
      情勢の変化
      暫定政権そのものの是非
    2. 政権の政策と党の政策
    3. 政権問題と党の責任
    4. 野党共闘と政権参加
      野党共闘の問題
      政権参加の問題
  3. 不破政権論の出てきた背景-次号
  4. 今後の課題-次号

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