参院選の結果と「不破=志位」指導部の3つの破綻

はじめに

 参院選は自民党の圧勝、共産党の惨敗という結果になった。また、共産党のみならず、革新系の政党すべてが大幅な後退を余儀なくされた。この結果は、小泉旋風によるものだと言って簡単にすますことのできない深刻なものである。もし小泉旋風だけが問題なら、それが去った後には、共産党は再び820万票に戻ることができるということになってしまうだろう。これほど危険な楽観論はありえない。われわれは、今回の結果に照らして不破=志位指導部のこの3年間の総括をきっちり行なうべきである。その手始めとして、本稿では、参院選の結果が示す不破=志位指導部の3つの破綻を簡単に概括しておきたい。

『さざ波通信』編集部

目  次

  1. 情勢認識の破綻
  2. 基本路線の破綻(1)――右傾化路線の決算
  3. 基本路線の破綻(2)――国民主義路線の限界
  4. 基本路線の破綻(3)――ウルトラ漸進主義の隘路
  5. 基本路線の破綻(4)――議会闘争への流し込み
  6. 指導部の正当性の破綻
  7. 臨時党大会を開催し、次期総選挙に向けた指導体制の抜本的建て直しを

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