参院選は自民党の圧勝、共産党の惨敗という結果になった。また、共産党のみならず、革新系の政党すべてが大幅な後退を余儀なくされた。この結果は、小泉旋風によるものだと言って簡単にすますことのできない深刻なものである。もし小泉旋風だけが問題なら、それが去った後には、共産党は再び820万票に戻ることができるということになってしまうだろう。これほど危険な楽観論はありえない。われわれは、今回の結果に照らして不破=志位指導部のこの3年間の総括をきっちり行なうべきである。その手始めとして、本稿では、参院選の結果が示す不破=志位指導部の3つの破綻を簡単に概括しておきたい。