憲法9条と日本共産党(インタビュー)

 すでに『さざ波通信』第2号の「雑録」論文、「暴走する不破指導部――新著の解釈改憲発言について」の中で明らかにしたように、不破委員長は、井上ひさし氏との共著『新日本共産党宣言』(光文社)の中で、日本が攻撃を受けた場合ないし「そんな危険が現実のものとなってくるような異常な事態」においては、「緊急に軍事力を持つ」ことが憲法9条のもとでも許されるという解釈改憲発言をしています。しかも、そのような解釈が「多くの憲法学者の間で一致して認められている」とまで断言していました。われわれは、このような解釈がまったくの誤りであるだけでなく、憲法学者の多くが一致して認めているというのも嘘であることを簡単ながら指摘しておきました。
 その後、4月6日放映の朝日ニュースターの不破インタビューの中で、この新しい憲法解釈の根拠が『註解日本国憲法』という著作であることが、不破委員長自身の言葉で明らかにされました。今回、この新しい事実を踏まえて、H・T氏にこの問題について聞きました。

『さざ波通信』編集部

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(99/5/6発行)

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