『さざ波通信』第28号

 『さざ波通信』の第28号をお届けします。今号はメイン論文3本と通信員による投稿記事1本です。
 メイン論文の1本目は、すでにトピックスで少し触れた、国労問題における共産党の路線転換を示唆している内部文書(その真贋については最終的な判断はまだできませんが)について論じたものです。すでにこの『さざ波通信』において何度か国労問題における共産党の裏切り的方針を批判してきましたが、今回、明らかにされた内部文書はわれわれの批判の正しさを改めて示しました。
 メイン論文の2本目は、今年の7月に行なわれた党創立記念集会での不破議長の講演を批判した前号の『さざ波通信』の論文に対する一読者からの厳しい批判に返答したものです。
 メイン論文の3つ目は、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の発足にともない、この新制度の意味と自民党政府のIT戦略の危険性を明らかにしたインタビューです。
 本誌通信員による投稿論文は、17日に予定されている日朝首脳会談について日本共産党指導部が示した無批判的礼賛の姿勢を、共産党自身の過去の言動に照らして批判したものです。
 次号の予定は来月の後半になります。

『さざ波通信』編集部

もくじ

  1. 国労問題と共産党の路線転換――党中央は説明責任を果たせ
    1. 共産党の路線転換とその意義
    2. 「4党合意」受諾に共産党が果たした役割
    3. いかにして路線転換にいたったのか
  2. 不破講演の民族主義的本質――岩本兼雄氏の投稿への反論
    1. 転落について
    2. 1300年について
    3. 占領について
    4. 従属について
    5. 引用について
    6. 不破講演の本質について
  3. 住基ネットと政府自民党のIT戦略の本質
  4. <投稿論文>共産党指導部の日朝首脳会談礼賛に反対する

(02/9/15発行)
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