不破政権論について改めて考える

はじめに

 この間、党員専用討論欄において、不破政権論をめぐる討論が行なわれています。その中で、『さざ波通信』における不破政権論批判に対する反論も出されています。そこで論じられている論点の多くはすでに、『さざ波通信』第1号のインタビューおよび、『さざ波通信』第2号のインタビューで明らかにされていますが、出されている疑問点に即して改めて不破政権論の問題について論じたいと思います。
 またとくに、昨今、わが党の指導部は民主党との「暫定連合政権」に対する意欲をいちじるしく強めており、マスコミもこうした動向に大きな関心を払っています。今年中にまちがいなく実施される総選挙の結果しだいでは、日本共産党の歴史における重大な転換点が訪れるかもしれません。こうした情勢のもと、現在の党指導部がとっている無原則的連立路線を改めて批判することは、きわめて重要な意義があると考えます。

『さざ波通信』編集部

目  次

  1. 「不破政権論の破綻」とはどういうことか
  2. 民主党を追いつめる戦術になりうるか
  3. 細川政権は自民党政治の単なる継承か
  4. 綱領や階級的本質はどうでもいい問題か
  5. 財政再建と公共事業の削減は一致点になりうるか
  6. 安保凍結論はこれまでの政権構想と同じか
  7. 安保の凍結論は積極的な意味を持つか
  8. 「暫定」であることの意義
  9. 共闘一般と連合政権
  10. 不破政権論を支える党内意識
  11. 分裂の時代と日本共産党の任務

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