史上最悪の国会の終了後、自民党と民主党があいついで党首選挙を行ない、周知のように、自民党は小渕恵三が圧倒的大差で再選を果たし、民主党は改憲派の鳩山由紀夫が菅直人に代わって新しい代表に選ばれました。そして、この間、自由党党首の小沢一郎が『文芸春秋』9月号に改憲論を発表し、同誌の翌10月号には今度は、民主党の鳩山が独自の改憲論を発表しています。
また、先の国会で違憲立法である新ガイドライン関連法や盗聴法が強行採決され、憲法調査会が圧倒的多数で可決されたのにつづいて、次期国会では、新しい自自公内閣のもと、有事立法の策定、PKF(国連平和維持軍)の凍結解除、多国籍軍への後方支援、国連軍への参加、等々がもくろまれており、さらに比例定数削減によって、より改憲を容易にする選挙制度改悪が目指されています。
今や憲法は、戦後50数年間で最も危機的な時期に入りつつあると言えるのではないでしょうか。
こうした情勢の動きについてH・T氏にお話をうかがいました。