諸般の事情で10月号が発行できず、11月まで発行が延びたことをお詫びします。
さて、今号は2つのメイン論文(関連トピックスを資料として添付)と書評、および川上通信員による投稿論文によって構成されています。メイン論文の1本目は、「拉致問題と日本共産党」で、北朝鮮当局による拉致問題をめぐって日本共産党の立場が果たして本当に首尾一貫していたのかどうか、わが党の側に本当に落ち度はなかったのかを詳しく検討し、わが党の立場の問題点を明らかにしています。
メイン論文の2本目は、11月に行なわれた赤旗まつりでの不破議長の長文の講演を取り上げ、その中で行なわれている中国「社会主義」に対する無批判的賛美を批判し、中国当局に対してより批判的で厳しい態度で接するよう主張しています。
書評は、最近出版された有田和生氏の『「福祉」の思想を問う』という著作を取り上げ、民主経営体が現在直面している問題を考えます。
川上通信員が投稿してくれた論文「不破講演『レーニンと市場経済』によせて」は、今年の8月27日に中国社会科学院で行なわれた不破氏の講演を取り上げ、そこに見られる社会主義論、市場経済論の一面性を批判しています。
次号は来年1月に発行する予定です。